新しいVTuberアプリが続々とリリースされる中、VR機器もカメラも使わないでバーチャルYouTuberになれるアプリが 『メイアライブ』です。
VTuberを始めるとき、モーションキャプチャーや高価なVR機器が必要になるものが多いのですが、 『メイアライブ』はちょっと独特なVTuberアプリです。
この記事では、『VR機器、モーションキャプチャー機器を使ったVTuber化の課題や、女性視点でみたときのメイアライブと他のVTuberアプリの違い』についてまとめました。
2018年5月時点で2,000人以上いるVTuber(バーチャルYoutuber)。
男性が美少女になりたいというパターンもありますが、バーチャルYouTuberの中の人は、やっぱり女性が多いですよね?
『かわいいキャラになれて、たくさんの人に興味も持ってもらえて、褒められて嬉しい♡』
という気持ちから、
『バーチャルYoutuber、はじめてみようかなぁ・・・』
と思った女子は少なくないはず。
そんな女子は、VTuber化するとき、男性にはわからない悩みを抱えています。
このような女性の場合、
『パソコンは苦手だし、あんまり詳しくない・・・』
という方も多かったりします。
企業VTuberであればサポートしてくれる人や詳しい人がいたりしますが、個人VTuberの場合、女性一人ではパソコンの設定やVRの設定でつまづくことも。
VR機器を動かすゲーミングPC一つ選ぶにしても、PCやGPUのスペックが大丈夫なのか不安だったりします。
女性はパソコンや技術に興味があるのではなく、ただ可愛くなりたいだけ。
いわば、コスプレ感覚に近い心理なのかなと思っています。
女性の本音は、
『女の子は簡単に可愛くなりたいんです!!』
の一言に尽きます。
そんな女性にとって、
という大問題が出てきます。
男性はそんなの気にしないですが、女性にとってこの部分はすごく大事なんです。
『毎朝、女性が忙しい時間を削りながら化粧をする気持ち、わかりますか?』
人によっては30分〜2時間メイクや髪型セットしたりする女性もいます。
そうやって準備したものが、VRゴーグルをつけるとせっかくのセットが台無しになるわけです。
加えて、VRゴーグルを着けている姿ってお世辞にもかわいいとは言えません。
バーチャル空間では可愛くなれても、現実戻ってきたら化粧も髪型もボロボロでテンション下がりまくりです…。
Kinect(キネクト)は1〜3万円程度で安価に手に入るのでVTuberをやろうとするとき、まずKinect試す人も多いのではないでしょうか?
KinectでVTuberになる場合、Kinectは全身をモーションキャプチャーするので、結構スペースが必要です。
それだけの空間スペースがある分には問題ないですが、それでも微調整やらセッティングがあります。
また、Kinectは全身を動かすVTuber向けでバストアップには向いていません。
綺麗に動かそうと思ったら、細かな調整が必要になります。
女子はイラストが得意な人も多いので、
『自分で描いたイラストでバーチャルキャラクターになりたい!』
って思ったりしますよね。
イラストを元にしたVTuber化といえば、FaceRig(フェイスリグ)とLive2D(ライブツーディー)が一般的ですが、これもかなり手間はかかります。
2次元で描かれたイラストをなめらかに動かすためには、絵をただ描けばいいわけではなく、それぞれの部位を分けて描かないとダメなんです。
思った通りに自由に動かせるようにするために、素材分けを素人がやるとかなりの労力がかかります。
自分でできないときは、Live2Dを使えるデザイナーさんやイラストレーターさんに依頼することになるわけですが、どのような部位別にするか指定したり、確認をしたりする作業が依頼者側でも必要になってきます。
さらに、オリジナルキャラクターのアップデートをしたり、新たなキャラにする場合はその度に作り直さなければいけません。
オリキャラのLive2Dのパーツ分けが終わったら、次に必要になるのが『パラメータ設定』という作業です。これが一番手間のかかる工程です。
これだけ手間をかけたのに、いざフェイスリグに読み込ませて、オリジナルキャラクターを動かそうとカメラの前で笑ってみたりしても、まず綺麗には動きません。なんかカクカクしているというか、表情がピクピクしているというか、不自然なんですよね。自分の表情とは違う変な表情になったりもしますし…。
正直に言うと、
『フェイスリグを使うよりも、動かない静止画の方ががキャラクターがかわいい』
です。
オリジナルキャラクターを動かすために、フェイスリグを使ってせっかくの頑張ったのに、これってどうなのだろう?
と思ったフェイスリグ経験者は少なくないはず。
Live2Dとフェイスリグだったら、オリジナルキャラクターのデザインだけ描き起こして、さっさと3Dモデルを作ってしまったほうが、クオリティも高くなるし、後々まで末永く使えるものになります。
動画とかアニメーションを作るならLive2Dは良いのですが、
『生配信などでキャラクターをリアルタイムで動かすとなるといろいろ問題が出てくる…』
ということは、これからVTuberを始める方には知っておいて頂きたいです。
ネットで検索して一番良く出てくるとか、みんなが使っているから良いとは限りません。
(ココ重要!)
上記に加えて、下記のいずれかが必要になります。
VTuberになるためには、どちらにしてもそれなりの準備費用がかかります。
準備費用を抑えようと思ったら、自分でできることは自分でやらなきゃいけないので、その分手間がかかります。
『オリジナルキャラクターで3Dモデルを作りたい!』
と思ったら、3Dモデラーさんの力が必要になります。
自分でモデリングできるならそれに越したことはありませんが、素人が一から勉強して、相応のモノを作るとなると、かなりの時間と根気が必要です。
3Dモデリングはとても細かな作業の連続なので、ちょっと高くついても3Dモデラーさんに依頼された方がクオリティが高く、かわいいキャラクターに仕上がります。
しかし、
個人VTuberが3Dモデラーさんに制作依頼したいと思っても、どこで依頼すればいいかわからない。
これが大問題なんです。
多くの3Dモデラーさんは企業に勤めていて、商業のフリーモデラーとして活動している人は、かなり少数などではないでしょうか?
依頼を受けてくれる3Dモデラーさんを探すのは、とにかく大変です。
Twitterで探すのが一番良いかと思いますが、趣味でやっている方も多く、制作依頼の交渉に手間取ることも多いでしょう。
オリジナルキャラクターをゼロから作るのは本当に大変なので、今後は、顔や眼、髪型などのパーツで組み合わせて自分の好みの3Dモデルが作れるカスタムオーダーメイド3Dのような、アプリやサービスが出てくるかもしれません。
このようなアプリが一般に普及すれば、誰でもオリジナルの3Dモデルが持てるようになるのですが…。
メイアライブは、3Dモデルさえあれば、上記に書いた問題をすべて解決してくれるんです。
『パソコンの前でキーボードをポチポチするだけで、自分のキャラクターがとても綺麗になめらかに動いてくれるんです』
化粧は崩れないし、髪型も崩れないし、面倒なセッティングもしなくていいんです。
普通のアプリと同じように、アプリのボタンをクリックするだけで使えるようになる。
特に、生配信を毎日一生懸命やっているときは、この手軽さは本当に魅力的です。
WindowsでもMacでもパソコンさえあれば使えますし、クリエイターにはMacユーザーが多いですが、Macで使えるVTuberアプリってほとんどないのがMacユーザーのVTuberが少ない理由だと思っています。
VTuberをさらに増やして盛り上げていくには、VTuberの中の人には女性が多いという事実を忘れてはいけないでしょう。
そのためには、なるべく楽に、簡単に、さらに可愛くなれる、という魅力的な環境をまず作ってあげることがとても大切。
そうしないと続きません。一過性で終わってしまいます。
『とにかくオシャレでスマートなVRデバイス、モーションキャプチャー機器を早く!』
って思ってるVTuber予備軍は、実は多いと思っています。
VRゴーグルがiPhoneようにスタイリッシュになるまでにはまだまだ時間がかかるでしょうし、ゴーグルが要らないVRというのもさらにその先の未来でしょう。
女性を動かすためには、女性の気持ちへの配慮が必要になります。
そういう部分は男性開発者が見落としがちな視点なので、開発チームに必ず女性はいた方が良いでしょうね。
いつの時代も、女性が動いたとき、流行って生まれるものですから。