【VR対応ノート】20万円でOculusRiftやHTC Viveをすぐに快適に動かす薄型軽量ゲーミングノートPCの選び方

2018年9月の状況で、OculusRift(オキュラスリフト)を快適に動かすために予算20万円のゲーミングノートPCを、IT経験30年のプロエンジニアが選んでみました。

パソコンというのは値段とスペック(性能)が完全に比例するアイテムです。

そのため、値段が高いPCを買えるのであればできる限り高いパソコンを買っておくのが、費用対効果を考えれば一番良い判断なのは正しく、パソコンを使った体験やできること、どのくらい長く使えるかを考えれば、結果的に『そのときに一番高いPCを買っておく』のが最も安くつくものです。

しかし、現実的に考えれば必ず予算は存在するものですから、今回はパソコン購入の予算を20万円以内としました。

予算を20万円以内とした理由は、オキュラスリフトはデスクトップPCでもノートPCでも動きますが、今回はノートPCをメインに考えているため、デスクトップPCより予算を多めに見積もっています。

20万円程度の投資をしてVRが2年(24ヶ月)ぐらい快適に楽しめると考えると、月1万円程度ですから、これなら十分かなという感じです。

20万円も予算はないという方でも、デスクトップPCであれば、10万〜15万でも十分VRは楽しめます。これからお話することはデスクトップPC購入の際にも役立ちますから参考にしてみて下さい。

予算を考えなければ?

ちなみに、予算を一切考えなくてよいのであれば、 新型RazerBladePro V2が一番おすすめです。50万円ほどしますが、余計なこと一切考えなくて済むゲーミングノートPCの最高峰、フラッグシップモデルとも言える機体です。

 
  1. GPU(グラフィックボード):NVIDIA GeForce GTX 970 以上
  2. CPU(プロセッサ):Intel Core i5-4590 以上
  3. メモリ:8GB 以上
  4. ビデオ出力:HDMI 1.3
  5. USBポート:USB3.0×3(必須) USB2.0×1(※センサーをもう1本増やす場合に必要になる)

①GPUはnvidia社製GPU『GTX1070搭載』PCがコストパフォーマンス的にベスト!

VR機器を動かすとき、パソコンの中でも最も重要な要素がGPU(グラフィックカード・ビデオカード)です。世の中には安いパソコンから、超高価なパソコンまでいろいろありますが、最も大きな差が出るのが現在ではGPUになっています。

Oculusを快適に動かそうと思ったら、GPUのスペックは妥協してはいけないパーツです。GPUのメーカーの最大手がnvidia(エヌビディア)社であり、nvidia社製GPUの『GTX1080』か『GTX1070』にしておけばGPUはまず間違いがありません。

できればGTX1080が望ましいですがGTX1080はハイエンドモデル向けのGPUなので、予算20万円ではまず無理です。

そのため、その一つ下のモデルであるGTX1070 にするのが現実的でしょう。

【GTX1070搭載のノートPC一覧】

【GTX1080搭載のノートPC一覧】

 

②CPUはIntel『Core i7』7000番台以降にすること。

CPU大手、Intel(米インテル社)が製造する「Core」シリーズ。Coreシリーズは、i7、i5、i3と大きく3つに分かれていますが、このうち最も性能の高いハイエンドモデルがCore i7です。

Core i7は、3Dゲームや動画編集などのリアルタイム処理や多量の演算を行うようなアプリケーションに最も適しています。OculusRiftやHTC ViveなどのVR機器を使うようなときは多量の計算処理が必要となるため、CPUスペックも高い方が望ましいです。CPUは、最低限Core i7 にしておくのが良いでしょう。

●CPUのモデル番号について

また、Core i7といってもいくつかのモデルがあります。モデルは型番でわかるので、スペック表のCPU欄の末尾に書かれているモデル番号も確認しておきましょう。

  • 第5世代:Broadwell(2015年6月発売)・・・Corei7-5950HQなど5000番台が該当。
  • 第6世代:Skylake(2015年8月発売)・・・Corei7-6700Kなど6000番台が該当。
  • 第7世代:Kaby Lake(2017年1月発売)・・・Corei7-7820HKなど7000番台が該当。
  • 第8世代:Coffee Lake-s(2017年11月発売)・・・Corei7-8700など8000番台が該当。

となっていますので第7世代の7000番台以降、できれば第8世代の8000番台のCorei7にしましょう。

●CPU末尾のアルファベットについて

CPUの型番には末尾にアルファベットが付いているものと、付いていないものがあります。
この末尾のアルファベットは、それぞれ下記のような違いがあります。

【モバイル向けCPUの末尾アルファベットの意味】

  • HK:ハイパフォーマンス・グラフィックスかつ倍率ロックフリー版。オーバークロック(駆動周波数上昇)ができる。
  • HQ:ハイパフォーマンス・グラフィックス版。クアッドコアモデル。(※クアッドコアは論理CPUが4つ搭載の意味)
  • H:ハイパフォーマンス・グラフィックス版。
  • U:低消費電力版。

【デスクトップ向けCPUの末尾アルファベットの意味】

  • 末尾なし:通常版。
  • K:倍率ロックフリー版で、オーバークロックができる。
  • S:省電力版。通常版よりも周波数を抑えているため、電力消費が少ない。
 

③メモリは最低8GB、できれば16GBは欲しい。

OculusRiftの推奨スペックが8GB以上のメモリなので、最低でも8GBのメモリは必要になります。できれば16GB程度は欲しいところですが予算の兼ね合いもあるので、パソコン購入の予算的に厳しければ、始めのうちは削ってもいい部分です。

なぜなら、メモリは多くのPCで後からでも増設ができる(増やすことができる)からです。

ノートPCの仕様にもよりますが、多くのノートPCではメモリは後からでも増設できる部分なので購入時は8GBに抑えておき、必要に応じてあとから16GBや32GBなどに増設するのも一つの手です。後からでもメモリ増設できる機体であることは、購入前にパソコンの仕様を必ず確認して下さい。増設不可のパソコンで8GBではマズイですから。

④ストレージ(SSDやHDD)もVR動作を重視するなら妥協できるパーツ。SSD256GBがベター。

パソコンのデータを保存する場所をストレージと言い、一般的なパソコンのパーツではHDD(ハードディスク)やSSD(ソリッドステートドライブ)などがストレージにあたります。

ストレージはできれば、SSDを選びましょう。

SSDは保存容量こそHDDに比べて少ないですが、データの読み書き速度が非常に速いため、パソコンやアプリの起動速度が体感でもわかるぐらいまったく変わってきます

OSの起動とVR関連アプリや開発環境をインストールするためにも、最低でもSSDの256GBは欲しいところですね。データの保存容量が少ないのが気になりますが、ストレージも外付けで後から対応できるので、必要に応じて外付けHDDなどを購入した方が利便性や自由度は高くなります。

 

⑤カスタマイズやメンテナンス性(分解)しやすいかどうか?

また、これは人を選ぶポイントだと思いますが、エンジニア視点で見ると欠かすことができないのが、メンテナンス(分解)がしやすい機体かどうかという点。

というのも、CPUやGPUはマザーボードに据え付けなのでそうそう簡単に交換はできませんが、ストレージ(HDDやSSDなどのデータを保存するパーツ)や、メモリは後からでも増設したり、交換したりできるかというのが、長く使うためには大切なポイントだからです。

予算は限られているので、変えられない部分(CPUやGPU)には妥協をせず、後からでも変えられる部分(メモリやSSD・HDD)は必要に応じて増やすというのが賢いパソコンの選び方です。

このようなとき、メモリやハードディスク、SSDの増設、交換をするときに分解しずらかったりするといろいろ弄れないのでデメリットになるのです。パソコン玄人やエンジニア視点で言えば、分解やメンテナンスがしやすいととても良いマシンだなあと感じるので、長く使う愛機にするなら分解のしやすさは見逃せないポイントになります。

これまでのポイントを考慮し、予算内で収まり、なおかつスペックも妥協せず、VRReadyなノートPCスペックをまとめると下記のようになります。

  1. GPU:GeForce GTX1070
  2. CPU:Intel Core i7(第7世代7000番台以降)
  3. メモリ:16GB
  4. ストレージ:SSD 256GB
  5. USB:USB3.0ポートが3個あり。
  6. HDMI:HDMI出力端子あり。

このぐらいのスペックがあれば、OculusRiftも快適に動作するでしょう。

①スーパースリムゲーミングノートPC ASUS ROG ZEPHYRUS(ゼフィラス:GX501シリーズ)

パソコンのマザーボードやノートPCでも最大手で信頼性の高いASUS。ASUSは、ROG ZEPHYRUS シリーズという極薄・極軽・極冷のゲーミングノートPCを販売しています。
GPUがGTX1070 か GTX1080 のどちらかを選べる構成になっておりスペックには申し分なし。

  • GTX1080搭載モデルが、ROG ZEPHYRUS GX501VI(型番:GX501VI-GZ019T)
  • GTX1070搭載モデルが、ROG ZEPHYRUS GX501VS(型番:GX501VS-GZ058T)

Max-Qの新デザイン採用により、スペック、薄型軽量、冷却性能を兼ね備えていて、VRReadyなかなり素晴らしいPCなのですが、GTX1070搭載モデルでも20万円予算ではかなりオーバーしてしまいますね…。

また、英語キーボードのみで日本語配列のキーボードがないのも、人を選びそうです。

動画は、英語版ですがこちらにあります。


3年保証も公式サイトから申し込めます。

 

②超薄型最軽量ゲーミングノートPC『The Razer Blade』(レーザーブレードシリーズ)

この記事の冒頭で紹介した、New Razer Blade Proと同系統のシリーズモデルです。新型Razer Blade Pro ほどのスペックはありませんが、VR機器に対応するには十分のスペックを兼ね備えていて、価格も20万円台近辺と十分予算内です。

そして、The Razer Blade の最も大きな特徴は超薄型ゲーミングノートPCであること。一般的なゲーミングノートPCはガッチリとした厚型タイプの筐体が多いのですが、レーザーブレードシリーズは薄型。薄型なのにスペックは高く、ゲーミングノートPCでは2kgをきる1.89kgと最軽量のゲーミングノートPCです。

また、『Razer Core』と呼ばれる外付けGPUにも対応しており、Razer Core を装着することで、さらにグラフィック性能をアップさせることも可能。

GPUがGTX1060なのがやや見劣りしますが、OculusRift公式でも推奨されているPCであり、VRReady認証も正式に受けているからVR機器の動作には申し分なし。

デザインや見た目もかなりスタイリッシュでスペックだけではなく見た目にも拘りたい、持ち運びのスムーズさも重視するなら、Razer Bladeが良さそうです。

ノートパソコンではなくデスクトップPCなら、予算20万円でGPU最高峰の『GTX1080搭載』、メモリ16GBのモデルは十分購入できます。

マウスコンピュータのこのようなPCですね。
GTX1080搭載かつメモリ16GB、Core i7 7700(Kaby Lake)で3.6GHz、ストレージはHDDの1TBなのがちょっと残念ですが、後からでもSSDに交換も可能でしょう。

 

OculusRiftを動かすために、2018年だとどんなノートPCがいいのか、いろいろ考えながらまとめてみました。条件にあったPCは、 ASUSのROG GL502VS(公式サイト)あたりが予算的にもスペック的にも一致していますね。

価格をいろいろ調べたら、公式サイトで定価で買うよりも価格.comの最安値の方が安く、Amazonでは更に安くなり20万円を切ります。

スペック的にも、

『GTX1070 + Core i7-7700HQ + メモリ16GB + SSD256GB』 プラス 『HDDも1TB付いている』

という、GPUもCPUもメモリもストレージも問題なしで、5つの条件にピッタリ合致している、まさしく至れり尽くせりなVR仕様のゲーミングPC!

   詳しくはこちら ⇒ Amazon最安値『ASUS ROG GL502VS』

ググってもあまりレビューが出てこないので知名度がないようですが、実際に購入された方の動画を見てもかなりコストパフォーマンスが高い機体だという印象です。

私は少し予算オーバーしましたが、ASUS ROG ZEPHYRUS(ゼフィラス)GX501VS を購入しました。

これからVR対応のゲーミングノートPCの購入を検討されている方は参考にしてみて下さい。

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