『新しい商品やサービスを考えなきゃいけない…』
起業家や経営者、新商品の開発担当者はいつも頭を悩ませています。
そんなときに役立つのがアウトサイド・イン発想です。
アウトサイド・イン発想とは、
『新商品は中身から作るのではなく、箱から作る』発想
のことです。
その名の通り、中から外へではなく、外から中へ向かう創造のプロセスです。
Amazonもこの方法のように、はじめにお客様に見える部分、コンセプトやプレスリリースを作ってから、実際の新サービスを創っています。
ゼロからの新商品・サービス開発は、順序こそ大切。
ゼロからの商品・サービス開発には、下記の3点の順序がとても大切です。
特に外してはいけない、失敗してはいけない、崖っぷちに追い込まれている状況での新商品開発においては、決める順序こそ売れる新商品開発の要です。
商品開発には様々な段階があります。
- どんな商品やサービスにするか決めなくては…。
- 売る販売価格は、どうしよう? 原価がこのくらいかかるから、相場をみるとこのくらいかな?
- 誰に売るものか決めなくては…。
- 名前はどうしよう? インパクトがあって覚えてもらいやすいものがいいな。
などなどです。
このようなとき、相談を受ける方に話を聞いてみると、大多数の方は以下のような順番で決めています。
- 提供するサービス内容を決める。
- 誰に売るものかざっくりと決める。
- 名前を決める。
- 販売価格を原価から算出する。
といった具合です。
この方法でも商品全体のバランスに注意をしながら作れば、魅力的な商品は作れると思いますが、人間なのでどうしても、バランスに偏りが出てしまいます。
この偏りを防ぐために、企業などの組織においては、様々な新商品開発会議を開き、マーケティングのテストやアンケートを行い、定量的なデータを取得し、新商品開発を進めていくわけですが、個人や少人数で進めているものでは、そのようなことができる人達は限られています。
そこで、
『どうすれば、お客様にとって魅力的な新商品・新サービスが創れるのか?』
知恵を働かせることが必要になってきます。
要点は、決断する順番を変えることです。
特に新商品開発にかけられるリソースが少ない状況、個人においては、以下の順序で決めることを推奨しています。
- コンセプト、キーワード、ネーミングを決める。
- 販売価格と利益率を決める。
- 最後にこの販売価格を満たすコンテンツを作る。
小学生でも中学生でも、新米起業家でも売れる新商品を簡単に創れる5ステップ
起業においてよくある課題は、当の本人が「売れる商品がない、売りたい商品を持っていない」ということですが、このアウトサイド・インの発想を使うと、どんな状況からでも、誰でも、お客様にとって魅力的な商品を生み出すことができます。
例えると、こんなたった5ステップの簡単な手順で誰でも、魅力的な商品を生み出せます。
- 物理的な商品なら袋や箱、コンピュータなら新しいフォルダや新しいドキュメントを用意する。
- 袋かフォルダに、まず5000円と書く。(フォルダの場合は5000円という名前のフォルダにしたり、ファイル名自体を5000円にするのも効果的)
- その中に、自分が今持っているモノやファイルの中から、5000円以上の価値があると思うものを入れる。
- 1つでなくても良い。何個でもいいので、必ず自分の基準で5,000円以上の価値があるようにする。
- これで5,000円の商品が完成しました。あとは、この商品の中に何が入っているか説明をして販売する。
ポイントは、商品の中身から決めるのではなく、商品の外側である価格から決めることです。
多くの人は、まず自分が持っている商品に適切な価格をつけようとしますが(インサイド・アウト型発想)、この発想は起業において、様々な問題をもたらします。
本当に重要なのは、アウトサイド・インのアウトサイドの部分(価格)を決めてから、インの部分でその価格以上の中身を用意すること。
ちょっとした順序の違いだけど、この順序の違いがその後に大きな影響を及ぼすから、新商品開発をするときは覚えておいて下さい。
起業家なら
「価格を決めてから、価格以上の価値を提供する」
とまず決める。
その決断が制約を生み、あなたに新たなアイデアやイノベーションをもたらします。
注意点は、中身はどんなものでも構いませんが、あなたにとって必ず価格以上の中身を入れること。
間違っても、
にならないように最善の注意を払いながら決めること。
これさえ守っていれば、あなたはどんな場所に行っても、どんな状況になっても新しい魅力的な売れる商品を生み出せます。
お客様に喜んでもらうために福袋を作るのだと思えば、さまざまなアイデアが生まれてきます。
ぜひ、新商品、新サービスの開発で悩んでいる方は試してみて下さい。
コメントを残す